英語教育関連書籍 教室・教師向け
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小学校の英語 明日から使えるゲーム55

高橋正夫 監修/大和田眞智子・山本淳子 共著

本体2,000円+税 B5 160頁 978-4-385-36202-1

(品切)

小学校で英語活動を行うための55のゲームアイデア集。英語活動に慣れていない先生でも気軽にできる。ウォーミングアップのアイデアやゲームで使う教室英語、コピーして使えるカード用のイラスト集など付録も充実。

2004年5月1日 発行

監修者・著者プロフィール 監修のことば
まえがき 本書の使い方 (別ウインドウに表示します)
もくじ (別ウインドウに表示します)  
サンプル (別ウインドウに表示します) Part 2 13:「国旗をあげて」 The Flag
サンプル (別ウインドウに表示します) Part 5 絵カード・図版集
サンプル (別ウインドウに表示します)  Part 5 【国旗】(13.国旗をあげて」)

監修者・著者プロフィール


高橋正夫 (たかはし まさお)

 1960年新潟大学教育学部卒業,1969年ハワイ大学修士課程修了。現在,新潟大学名誉教授,新潟医療福祉大学教授。主な著書に『実践的コミュニケーションの指導』(大修館),『高校英語のコミュニカティブ・プラクティス』(共著・中教),『「ガイジン」生徒がやってきた』(共著・大修館),『身近な話題を英語で表現する指導』(大修館)などがある。

大和田眞智子 (おおわだ まちこ)

 北海道佐呂間町出身。藤女子大学文学部英文学科卒業。私立北見藤女子高校,東京都の区立中学校の英語教師を経て1999年から2001年まで新潟市で児童英会話教室レインボークラブを運営。
 現在は名古屋市のトライデント外国語専門学校で児童英語教師を目指す学生に「英語によるゲーム指導」を教える。また愛知県海部郡美和町立美和小学校のJETとして小学生に英語を教えている。

山本淳子  (やまもと じゅんこ)

 新潟県新潟市出身。明治学院大学文学部英米文学科卒業,新潟大学大学院修士課程修了。
 1999年から2001年まで新潟市で児童英会話教室レインボークラブを運営。その後大学非常勤講師を経て,現在は新潟県立看護大学講師。著書に『ホームステイで困らない英会話』(共著・三修社)がある。

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監修のことば

 ことばの学習を文法などの体系的知識からではなく、その使用場面から入っていくとは、今では新しくも珍しくもありませんが、これを学校や学習塾で実行しようとすると、大変難しいアプローチであることが分かります。教材がある程度文法的に組み立てられている中学・高校と違い、早期英語教育の場面では生きた言葉をそのままの姿で楽しんで、しかもそれが学習につながるような場面設定をしなければならないからです。これには教師の魅力的な個性と生徒が醸し出す教室の微妙な雰囲気が大きく関係してきますから、手順通りにスクリプトを辿っていって授業が成功するとは限りません。本書の記述が簡潔にまとめられているのはそのためです。子供達の生き生きとした動きは、結局現場に立っているの教師のみが作り出すことができるものなのです。

 経験者はお分かりでしょうが、児童英語で大事なことはアイデアの新奇さではなく、定型的な動きを場面に合わせて即妙に味つけし、子供達を引き込むことなのです。その都度説明しなければならない活動などは実用的な意味を全く持たないと言い切っていいでしょう。本書で基本的パタンが同じような活動が繰り返し出てきますが、それはかなり意図的な編集の趣旨に基づいています。また児童英語ではカードやチャート、歌やリズムなど生徒の動きを触発する小道具も大きな意味をもってきます。版権の問題などが許す限り、筆者らが実践した熱気のある教室が読者でも再現できるように、出来るだけの資料を用意しました。しかし早期英語教育の基本的は、自分の生徒には自分が用意した教材を自分流に料理して与えるのが本筋です。本書から読者の数だけ新しいバリエーションが生まれて、さらにその生徒の数だけ英語を学ぶ喜びが広がっていったらどんなに楽しいことかと想像します。

 筆者らが小学生を対象にした英語塾を主宰しながら蓄積してきた様々なアイデアが、本書の形になるまでに実に10年に近い歳月がかかっています。小学校英語教育をめぐる社会情勢がどう変わろうとも、2人の筆者が抱く早期英語教育への熱意がいつまでも変わらないことを読者と共に願う次第です。

新潟大学名誉教授・新潟医療福祉大学教授 高橋正夫

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まえがき

 小学生に英会話を教えるようになって4年余りが過ぎました。最初は市販のテキストを使っていましたが,そのうち自分たちで考えたゲームを授業で使うようになったところ,子供たちはゲームを楽しみいろいろな反応を示してくれました。この反応を英語で言えたらどんなに表現力の幅が広がるだろうかと考え,教師,子ども双方の教室英語を取り入れるようにしました。それ以来できる限り授業中の子どもたちの反応をひろって書きとめ,英語で言うように指導してきました。今では私たちが指示しなくとも“One more time, please.” “ Finished.” “Pick me.” などの表現が自然に出てくるようになりました。子どもの自己表現の欲求が状況にあった形で無理なく英語に結びついていったようです。英語を教えていて限界と感じることの一つに英語に触れる時間の絶対的な少なさがありますが,教室英語はその時間を増やすカギを握っていると思います。その他にも英語で替え歌を作ったり,日本の遊びを英語ゲームにしたりと,楽しんで英語を勉強できる工夫を二人で協力して考えてきました。

 今後は多くの小学校で英語の授業が取り入れられていくと思いますが,何をどうやって教えたらいいのか戸惑われている先生方もいらっしゃると思います。悩み多き先生のお役に立てればと,私たちの実践の中で効果的だった内容をこの本にまとめることにしました。また,本書は2001年に文部科学省から発表された小学校英語活動実践の手引に提示してある言語材料を参考にして編集しました。比較的平易なものをはじめ,いろいろな難易度のゲームを用意しましたので小学校低学年から中学校入門期まで幅広く使っていただけると思います。

 この本を発刊するに当たっては多くの皆さんのご協力とご助言をいただきました。熱心にご指導してくださった監修の高橋正夫教授,かわいらしいイラストと絵カードでで本をひきたててくださった本多和泉さん,英語チェックの際にゲームの中身まで掘り下げて一緒に考えてくれた友人Derek Hudson氏 とJames Hadfield氏,ゲームを楽しんでくれた教室の子どもたち,そして富岡次男さんをはじめ三省堂の編集部の皆さんに深く感謝いたします。

大和田 眞智子
山本   淳


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