『高等学校 古典講読 源氏物語・枕草子・大鏡』

15
三省堂
講読004
A5判・192ページ
「シラバス案」のダウンロード PDF  ワード  一太郎
「評価規準例作成の手引き」のダウンロード PDF  ワード  一太郎
「編集の趣旨」のダウンロード PDF  ワード  一太郎
     
3つのポイント
1 現代とは異なる時代を生きた人々の、人間、社会、自然などに対するものの見方や考え方について広い視野から理解を深めることにより、生徒たちの生きる力を育てます。
2 時代を超えて人々の心を打つ古典作品を読むことで、古典の奥深さに触れ、古典を読み味わう楽しさを実感できることをめざします。
3 古典の世界を身近なものとしてとらえ、生涯にわたって古典に親しむ態度を育てます。

●日本の古典文学の代表として、世界的な価値を有する平安時代の三作品『源氏物語』『枕草子』『大鏡』に焦点を当て、学習者が興味を持って学習できる内容のものを選びました。

●平安時代の生活と文化の様相を彷彿させる、物語、随筆、歴史物語という作品の特色をいかした構成とし、その上で場面ごとあるいは章段ごとに学習のまとまりを設け、配列に工夫を凝らしました。

●作品に込められた思想や感情が、時代を超えた普遍的な感動を呼び覚まし、読書の幅を広げて、読む楽しさを味わうことのできる教材を選びました。

●それぞれの作品の全体像と特徴がはっきりととらえられるよう、従来から教材化されて定評のある部分を機軸としながら、あたらしい視点でとりあげた部分を加え、生徒の楽しみを喚起するよう配置しています。

●学習者が古文のことばに対して関心を持つことができるよう、それぞれの教材に即してコラムや語彙の取り立てなど、古語の体系的学習指導をはかるよう配慮しています。

●古典の世界が教室の現実に即した形で理解され、生徒たちの日常的な言語活動に生かすことができるよう内容を精選、読解のための資料を用意し、具体的な作業の要点、情報収集の仕方などについて細かく説明しています。

●教材の読解や鑑賞の補助的資料として、鮮明な写真、見やすい図版などを掲載、とくに見開き口絵その他には「源氏物語絵巻」を配して、視覚的な効果をはかっています。

指導資料・付属教材

『高等学校古典講読 指導資料』

 A4判ケース入り・指導資料4分冊+付属教材4分冊+付属CD-ROM1枚 定価(本体8,500円+税)

 指導資料は、次の項目で構成しています。

  採録のねらい/学習目標/学習指導のポイント
  作品・作者・出典
  学習指導案例
  章段採録の意図
  大意
  品詞分解・通釈
  語句・文脈の解説
  コラム
  図版解説
  学習の手引き-解答例と解説
  参考資料・参考文献

 

付属教材
 評価問題集 A4判・複写用  〈基礎問題〉〈標準問題〉〈発展問題〉の段階的な三種類を用意。 解答欄付き。
 発問例集 A5判・教科書の脚問、指導資料の設問を含む豊富な発問例を収録。
 原文集 A4判・複写用
 基本テスト A5判・複写用
   
付属CD―ROM (評価問題集、発問例集、原文集、基本テストの各データ)

目次

『源氏物語』
[桐壺] いづれの御時にか・皇子誕生
高麗人の観相
藤壺思慕
◎光源氏という名前
[夕顔] 八月十五夜
廃院の怪
[若紫] 北山の垣間見
野辺の若草
[紅葉賀] 皇子参内
[葵] 車争ひ
物の怪の出現
[須磨] 心づくしの秋風
[明石] あらしの夜
[薄雲] 母子の別れ
藤壺の死
[藤裏葉] 明石の姫君の入内
[若菜上] 女三の宮の降嫁
[柏木] 五十日の祝ひ
[幻] 形見の文
◎ 光源氏の子どもたち
[浮舟] 匂宮との逢瀬
浮舟の決意
[夢浮橋] 小野の里訪問
夢の浮橋
◎源氏物語の結末
源氏物語 作者・作品解説
『枕草子』
[第一段] 春はあけぼの
[第二二段] すさまじきもの
[第三四段] 木の花は
[第三八段] 鳥は
[第三九段] あてなるもの
[第七二段] ありがたきもの
[第七七段] 御仏名のまたの日
[第一二四段] 九月ばかり
[第一二九段] 頭の弁の、職に参り給ひて
[第一三六段] 殿などのおはしまさで後
[第一七四段] 雪のいとたかうはあらで
[第一七五段] 村上の前帝の御時に
[第二二三段] 御乳母の大夫の命婦
[第二三三・二三四・二三五段] 日は・月は・星は
[第二九三段] 大納言殿参り給ひて
[跋文] この草子、目に見え心に思ふことを
枕草子 作者・作品解説
『大鏡』
[序] 雲林院の菩提講
かくて講師待つほどに
[菅原道真] 東風吹かば
都府楼の鐘
[藤原師輔] 百鬼夜行
[藤原氏の相克] 最後の除目
【人物を比べて読んでみよう】 伊周・隆家  
[藤原道長] 強運
競射
姉・詮子
[鶯宿梅] 鶯宿梅
[講師登場] 翁の行方
大鏡 作者・作品解説  
   

【付録】
・古典文法要覧
・時刻法・方位
・干支表・陰暦
・源氏物語年立      
・「枕草子・大鏡」採録部分関連年表

【見返し】
(前)源氏物語絵巻
(後)大内裏図・内裏・清涼殿図