フーンコラム 第29回 後関正明

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dramatization(劇化活動)について─その2

 前回のdramatizationでは,台本作りについてその要点を少し述べてみました。今回は,その手順について少し詳しく見てみましょう。まず,簡単に劇化の流れを見ていきますと,劇化には次のような手順をふむことになります。ポイントは4領域が全て関わっていることです。

物語(読む)→ 台本作り(書く)→ 台本読みあわせ(読む・話す・聞く)→ 立ち稽古(話す・聞く)→〔衣装合わせ・舞台装置作成〕→ 上演(話す・聞く)

 この過程で生徒たちへの教師の指導が入りますが,私の述べる劇化活動はあくまでもクラスの中で行うものですから,それほど大げさにする必要はありません。

Q  クラスの中で上演するには,台本作り,読みあわせや立ち稽古はどのように行うのですか。また,衣装とか舞台装置はどの程度のものを考えればいいですか。
 
A   まず,「書く」領域の台本作りですが,これは生徒にすべてをまかせるのは難しいので,1文,2文程度の英作文を生徒にさせて,最終的には教師が(生徒の意見などを聞きながら)書き上げます。

 次に読み合わせですが,クラスが5〜6グループに分かれて,上演することになるので,それぞれグループごとに練習をさせます。グループ分けは生徒個々の習熟度を考慮に入れながら教師が分けるのがいいでしょう。グループごとの台本の読みあわせでは,読む人と聞く人が相互に教え合い,協力して学び合うことが出来ます。中にはふざけてしまう生徒も出てくるなど,雰囲気が壊れる場合もありますが,その場合は,その間,衣装だとか舞台背景などを彼(彼女)らに考えさせる手もあります。教師の指導でどうにかうまくいく場合もあります。
立ち稽古は,グループごとに前に出て1回ずつ行うのですが,その時,他のグループは観客の役目をします。生徒にはただ見させるだけではなく,教師が簡単な評価表をあらかじめ作っておき生徒に記入させると,真剣に見ます。評価表は後で提出させます。衣装は家にあるあり合わせのものを用い,舞台装置の背景は古いカーテン生地とか模造紙に絵を描かせたりして間に合わせます。

 そして,いよいよ上演です。50分以内ですべてのグループの上演をします。ここでも評価表が役立ちます。生徒は面白がってどこが優賞かなどと言って,競争意識を持ちながら,盛り上がります。評価表での生徒個々の評価をまとめ,それに教師のコメントを添えて最終的な評価をします。
 

Q  はい。自信はありませんが,やってみようと思います。ありがとうございました。
A  楽しいですよ。がんばって下さい。

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後関 正明 (ごせき まさあき) 先生

東京都墨田区立中学校で教諭,校長を長年務める。その後,東京都滝野川女子学園中・高校で教鞭をとる。現在,NPO法人「ILEC言語教育文化研究所」常務理事。2003年より都内の私立大学で教職課程履修の学生を教えている。

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